2019年 4月号 新年度スタート
17日に愛知県芸術劇場コンサートホールで第87回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会が行われた。本コンクールは楽壇最高の登竜門として知られ、多くの優秀な音楽家を社会に送り出してきた歴史を持っている。
今年度の受賞者発表演奏会は、全国5か所で実施されたが、オーケストラ伴奏で声楽曲や協奏曲を演奏するのは東京都と名古屋市だけである。名古屋公演は毎日新聞社とセントラル愛知交響楽団、そして私が関係する名古屋音楽学校が主催者として公演実現に貢献している。
独奏者にとってピアノ伴奏とオーケストラ伴奏では大きな違いがあり、オーケストラ伴奏では多彩な音色を聴いて演奏することで表現の幅が広がると考えられ、可能ならば5回公演全てをオーケストラ伴奏で開催することが望ましい。
20日に実行委員長を務めている「北名古屋市民音楽祭」実行委員会があり出席した。今年度の企画について提案し協議を行った。昨年までは市内で活動する吹奏楽団と合唱団による合同演奏を実施し、一部中学生の吹奏楽団を参加させてプログラミングしていた。
聴衆からのアンケートでは、合同演奏に高い評価をいただいたが、演奏者から練習スケジュールの調整が大変で改善を求める意見があったことから、今年度は市内中学生だけによる吹奏楽、合唱、そしてダンスの合同演奏を企画した。中学校ではダンス授業の必修化により取り組みが増えているが、発表の場が少ないことから吹奏楽伴奏で実施を計画した。
ゆめたろうプラザでは、新年度になり職員の異動があり新しい体制で運営がスタートした。年度初めは事業が少なく貸館が主な事業となるが、その中で20日にモデルロケット製作教室&打上大会が行われた。製作教室では日油株式会社社員(H-ⅡAロケット打ち上げ用固体推進薬メーカー)によるロケット講座があり、参加者は固形燃料のロケットエンジンで飛ぶモデルロケットを作って、発射角度や方向を調整して、あらかじめ設定した目標地点にどれだけ近く着地させられるかを競うものである。当日は若干の風があったが概ね予定通り実施された。
27日にはゆめプラメイト総会が開催された。会員数は継続と新規入会により、3月末時点で昨年より49%の大幅増となっている。ゆめプラメイト会員数は、例年人気のある鑑賞事業を計画する年に増加する傾向があるが、今年度は年度当初に人気のある事業があり会員の増加につながったと考えている。チケットが早く安く購入できるメリットにより会員増加に効果があったのだろう。
総会終了後のイベントでは、「渡辺のりおカルテット&SUMIRE」によるポップス・ロック&ジャズのよく知られた楽曲の演奏が行われた。今までのゲストはクラシック系が多く、今回のようなポップス系は初めての取り組みである。