2021年 7月号 「国際音楽コンクールの実施状況について」
今日17日に東海地方が梅雨明けしたと報道があった。今年は例年より早い梅雨入りであったが、梅雨明けは平年より2日早く、昨年より15日早い梅雨明けとなった。会館は愛知県に発出されていた「まん延防止等重点措置」が7月12日に解除されたが、引き続き「愛知県厳重警戒措置」が発出されることに伴い、当面の間 7月11日以前と同様の対応を継続しています。
今年度は施設の改修があり、令和3年度に輝きホール、令和4年度に響きホールの天井耐震改修工事を行います。それに伴いホールの利用休止期間があり、輝きホールにおいては令和3年5月6日~12月31日、響きホールは令和4年5月1日~11月30日(予定)となります。
さて、コロナ禍により世界的音楽コンクールの取り組みに変化がでています。4年ごとに開催されるシドニー国際ピアノコンクールは昨年に開催予定でしたが、コロナの影響により1年の延期が決まった後に、今年オンラインによる審査へ変更となりました。
世界各国から285人の応募があり、本来ならば室内楽課題、コンチェルト2曲を課題とし、シドニーにおいて審査を受けることになりますが、今回はソロ作品のみによる全3ラウンドの収録によるコンペティションとなりました。予選通過者は32名で、そのうち12名がセミファイナルを通過し、最終的に6人がファイナルに残り順位を競うことになりました。
日本人で唯一ファイナルの6人に残った太田糸音(名古屋芸術大学大学院2年)について、名古屋芸術大学のホームページに記載がありますので、コンクールの状況をお伝えします。
「具体的には、世界各地からzoomでシドニーの事務局とつなぎ、リアルタイムにコミュニケーションしながら動画と音声を収録し、演奏終了後すぐに、事務局が指定するDropboxに動画ファイルをアップロードするという「そのままの演奏」をシドニーに届ける方式でした。太田糸音さんは、3月と5月に、アクトシティ浜松中ホールより、河合楽器製作所 によるピアノとホールのサポートと、本学サウンドメディア・コンポジションコースによる音声・映像収録のサポートを受け、シドニーに向け、予選(40分) セミファイナル(50分)、ファイナル(80分)の演奏を行いましたが、7月18日、6位に入賞したと事務局より発表されました。(名古屋芸術大学ホームページより引用)」
新型コロナウイルス感染症の終息の目途がつかない中、今後も世界的な音楽コンクールの開催方法がオンラインで実施される可能性があり、参加者は動画と音声の収録に留意することが必要になっています。