― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2026年 7月号「ありがとうの花が咲くまち武豊」

籾山勝人

6月初旬に武豊町内の小学校4校を巡り、「音楽によるアウトリーチ」を行いました。

2004年から続くアウトリーチ事業は22年目。音楽を中心に都市部のアーティストを招き、約1週間滞在してもらい、小学4年生を対象に音楽をお届けします。その間、アーティストの方々は、昼間は小学校、夜は劇場に戻り、最終日のホール公演に向けて稽古を行います。

普段劇場に来ることができない人に向けて、劇場側から芸術の魅力を提供するアウトリーチ活動や、アーティスト・イン・レジデンス(滞在型の作品制作)が、世の中に広く知れ渡っているかといえば、そうとも限りません。全ての自治体や劇場がこのような活動を行えるかといえば、携われる職員数や予算の問題で難しい劇場がほとんどです。

全国公立文化施設協会に加盟する劇場は約1,300施設ありますが、アウトリーチ事業ができない理由として最も多い意見は、予算不足と人材不足です。また、学校や受け入れる施設の理解も必要になります。

武豊町のアウトリーチ事業は、現在小学校のみですが、中学校や高校、大学、また福祉施設、病院など、芸術をお届けする場は限りなくあります。文化施策を推進するためには、予算も必要ですが、形を具現化する「人財」も必要です。

小学生にとって、外部から知らない大人たちがやって来て、普段とは違った音楽の時間が展開されることは、まさに非日常的と言えるでしょう。質問をする子どもが多かったことは、知らない世界を知る、未知への欲望に誘うことでもあります。

今回、小学校を訪れてくださった、早稲田桜子さん(ヴァイオリン)、早稲田眞理さん(ピアノ)と各学校(1校は別の曲)で参加した子どもたちが合唱した「ありがとうの花/作詞作曲 坂田おさむ」は、二人のアーティストと子どもたちの思いが大きく実を結び、教室中に花を咲かせてくれました。滞在最終日、ゆめたろうプラザのコンサートで早稲田姉妹と再会した小学生は、歌詞にもある「みんなが笑っている その顔がうれしすぎて 何度もありがとう」のとおり満面の笑みでした。

「君のまちにも ほら いつか ありがとうの花を咲かせて」みてはどうでしょう!