― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

5月号 平成19年度事業の始まり

館長 竹本義明

館長就任から1ヶ月

今年度初めて本館の自主事業であるゆめプラファミリーコンサート「0歳児からのクラシック」の公演を聴いた。赤ちゃんや児童を対象としたコンサートは、多くの文化施設において実施されているが、通常殆どの施設でクラシックコンサートの未就学児童の入場を制限している。児童だけでなく母親の芸術に触れる機会が出産から育児の期間に奪われることから、ニーズの高いコンサートである。最近では、「親子で楽しむクラシック」、「音楽の絵本」、そして「赤ちゃんと一緒に優雅なひとときを」などのタイトルがある。今回は幼児の騒々しさにもかかわらず、質の高い演奏を披露していただいた演奏者の鑑賞事業への熱意に敬意を表したい。

写真:ロケット打ち上げ大会でのひとコマ

芸術と科学のハーモニー事業

本館として体験・参加型の特色ある事業である。NPOたけとよ・武豊町主催による「ロケットトークライブ」と「モデルロケット製作教室&打ち上げ大会」に参加した。ロケットトークライブは、元宇宙科学研究所ロケット班長の林紀幸先生(現在三重県二見浦・賓日館の会事務局長)により、参加者の疑問・質問に答えるコーナーがあり、子供たちの夢を大きく膨らましたと言える。火薬式のモデルロケット打ち上げでは、パラシュートをしっかり折りたたむことや、風の影響を計算に入れることが重要で、小学生の女の子が昨年を上回る成績(ロケットを打ち上げ、パラシュートを開き落下する地点が目印に近いほど良い成績)で表彰された。

会館が忙しい年度はじめ

会館では、各種会員団体や文化団体総会のお手伝いが集中する。本館も「ゆめプラメイト総会」と「武豊町文化協会総会」を行なった。ゆめプラメイトの会員はクラシックの器楽分野の演奏を好む会員が多く、今年度は総会終了後フルートとギターによるコンサートを企画、良く知られた曲の公演があり、最後にこの編成によるオリジナル曲「A.ピアソラ作曲タンゴの歴史から二重奏」を演奏し好評であった。また、実行委員会組織で運営する8月の「亀渕友香&VOJA」実行委員会を発足させた。

館長の仕事

レジデント・カンパニーへ順調な歩みの「TAKE TO YOU(町民劇団)」に続く文化第二次集団育成(パイロット事業)として音楽集団企画を提案した。この地域での特色ある音楽集団で、設立の実現性と活動の継続性、そして予算面からの検討を加えた案を自主事業の計画を審議する企画委員会に提案し検討した。

結論は先となるが、人材育成と創造・発信事業として成功させたいと考えている。