7月号 「はやぶさ」展示
「はやぶさ」帰還カプセル展示inたけとよの準備が最終段階になり、事務所が「はやぶさ」一色になりつつある。鑑賞や体験、参加、そして物販もあり、会館に来ていただければ一日楽しむことが出来る企画が数多く用意されている。展示は4点の実物帰還カプセルと、2点の帰還カプセルの模型。実行委員会が制作した実物大模型。そして地元日油株式会社が提供する「SRB-A(固体ロケットブースター)カットモデル」が会館入口を飾ることになる。
展示開始前の8月1日は、「はやぶさ」プロジェクトマネージャ川口淳一郎氏による~「はやぶさ」が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み~の講演がある。また、民間の植松努氏による「思うは招く~夢があればなんでもできる」の講演も最終日7日に予定されている。
本館での「はやぶさ」展示が決まってから、実行委員会の有志が昨年末に展示が実施された四日市立博物館を訪問し、実際の展示と見学者の誘導(事前説明を含む)が大いに参考となった。そして今年4月には、実行委員会で岐阜県各務原にある航空宇宙博物館の展示を見学し、展示方法や館内に併設されたショップでの物販などを参考にした。実行委員会を重ねるに従って、実物模型制作展示への意欲が強くなり展示物の借用でなく、自前で制作することとなり、JAXA相模原キャンパスまで見学に出かけ、会館所属のボランティアのダヴィンチ・スタッフを中心に制作を行なっている。夢は今後全国で続く「はやぶさ」展示に本館スタッフが制作した実物大模型の借用依頼が殺到することである。
展示は、JAXAからのパネルと DVDが1階ロビーや響きホールエントランスで、伊那創造館から借用したパネルが情報プラザ前に設置される。映画「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-帰還バージョン」は、4日間にわたって1日7回上映される。ミニ・プラネタリウムも同様の期間に1日6回上映する。
武豊の独自企画として、講談「はやぶさ物語」、はやぶさ紙芝居(8月6日のみ「チンパンジー宇宙へ行く」も同時上演)などが予定されている。ワークショップや体験イベントとしては、日油ワークショップ「目指せ、ロケット博士」、はやぶさ天才クイズ、すっとびストローロケット、レゴロボット「ハヤブサの使命を体験しよう」の開催は、地域公共ホールの使命として大変意義のある企画と考えられる。学習企画については、現在詳細が明らかになっていないが当日に期待して頂き、芝生広場での星空観察会にも参加を期待している。
展示、イベントが盛りだくさんとなっているが、物販も同時に行い、書籍、いとかわクッキー、饅頭、せんべい、缶入りパンに加え、今回はJR武豊駅から名鉄武豊経由のシャトルバス運行も実施される。ボランティアのアテンドも講習会を実施し、実行委員会一同残された準備期間に精力的に取り組んでいる。