2014年 10月号 町制60周年事業
今年は、武豊町が旧武豊町と富貴村が合併し60年となり、町制60周年記念として周年事業を実施した。武豊町民会館では、直接事業運営に関わらない7月26日の「衣浦みなとまつり花火大会」を除く4事業に関わることになり、8月20日の地元陸上自衛隊第10師団による「自衛隊音楽隊コンサート」に続き、10月12日に「第5回武豊ふれあい山車まつり」を町民会館のふれあい広場を会場として開催した。
山車まつりは、町内にある11台の町指定有形民俗文化財が、5年に一度一堂に会する町の
大行事である。今月は1週目、2週目の週末に大型台風が上陸し山車まつりの開催が危ぶまれたが、幸いにも終了時間を短縮することで大きな影響もなく無事終了することができた。
町民会館を会場とする山車祭りは今回で2回目となるが、1994年の第1回から2004年の3回目までは衣浦小学校を会場として実施され、前回の第4回から武豊町民会館が会場となっている。
町制60周年事業は、主に町の企画政策課が担当して実施しているが、来月の11月22日に予定されている「NHK名古屋放送局テレビ放送開始60年記念 NHK-FM『吹奏楽のひびき』」と、共催事業としての11月24日「和太鼓フェスティバル」で一応の記念事業が終わることとなる。
今年の町制60周年の記念事業を実施するにあたり、浦島伝説をモチーフにした記念ロゴも作成され、全ての記念事業を広報するチラシ等に掲載され、通常の事業以上に町民参加を促す内容となっている。
本館は武豊町の直営施設であり、その利用において教育委員会による自主事業の他、町関係の学校、社会教育関係団体、社会福祉関係団体による利用が全体の約27%(2013年)となっている。今回のような60周年記念事業を実施するにあたり、管理運営を担う町民会館と町企画政策課の連携が重用であるが、まだまだ不十分な印象を持っている。
従来からの行政の仕事に加え、様々な文化振興事業が今後とも増加することが予想され、一層の連携が求められる。今までにも事業企画から運営に至る過程で、少なくとも情報共有がされていないことによる影響がある。武豊町民会館のような文化施設では、経営管理論としてのマネジメントが重用であり、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を有効に活用し運営効率を上げることが必要である。
今回のような周年事業の運営では、「カネ」は特別に予算化され「モノ」も必要な物は準備されるが、「ヒト」は運営部署が増えることにより人数は足りても指示命令、組織運営の機能が問題となる。情報については、人数が増えたことにより緻密さが不足する傾向がある。
これらは産業課や防災交通課など多くの部署と協働する場合にも起こることであり、早急に効果的な連携の在り方について取り組むことが望まれる。