― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2014年 3月号 2014年度事業企画

「栗コーダーカルテットin たけとよ」で2013年度主催事業が終了することになる。いわゆる本館主催の有料鑑賞事業が終わり、貸館事業は今月末まで通常どおり稼動し、年度末は次年度の事業の企画の具体化の準備があり大変慌しい時期である。

開館10年を迎え、あらためて事業を実施するにあたり、「文化体験(やってみる事業)」住民との協働で行い参加し易いように工夫、「創造支援(つくる、がんばる事業)」住民の創造的文化活動を支援、「交流協働(集まる事業)」様々な世代の人が出会い地域社会のネットワーク構築、「情報(伝える事業)」多様なメディアを駆使し情報の収集・整理・発信を実施、そして「貸館(使う事業)」設置目的に沿った貸し出しと公平な予約方法、という5つの事業を柱に展開することになる。

10年間実施してきた事業の伝統を受け継ぎ、それに新しい創造性を加え、革新的な内容が感じられるような事業ができればと考えている。加えて施設自体が文化を生産する施設としての役割を果たすことを我々が明確に認識することも必要である。

文化体験事業では、多様なジャンルの舞台芸術公演を実施し、質の高い公演を実施できるよう心がけているが、予算収支と住民ニーズの折り合いのバランスを取ることが年々困難となっており、事業運営主体としての主張を明確にして実現に結びつけることが望まれる。

創造支援事業では、現在の2つの創造集団において自立した運営が実施できているが、事務局によるサポートの軽減が課題である。また、第3の創造集団の育成も求められており、地域住民が積極的に参加・運営できる創造集団を考えていきたい。

交流協働事業では、2回目となる「知多半島春の音楽祭」の継続と講座系事業の充実が重要である。特に少子高齢化社会にあって高齢者の多くが世代間交流を希望している中で、効果的な事業の展開が必要である。

情報事業では、蓄積した情報の整理と活用を図ることが望まれ、さまざまなメディアの出現により、従来のメディアの効果をあらためて検証し、より効果的な情報発信に力を入れる必要に迫られている。

貸館事業では、ホールとは別に生涯学習施設の機能分担と連携が求められる。今年から本館を会場として実施した絵画展は、ホール鑑賞事業の入場者が絵画展に立ち寄り、相乗効果があったと考えられ、今後も施設内の事業連携が重要である。

年度末のこの時期は、人事異動があり本館も若干の異動がある。事業の継続にはスムースな引継ぎと、あらたな人間関係の構築で事業を充実・発展させたいと考えている。