― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2015年 10月号 2016年度企画会議

武豊町民会館(ゆめたろうプラザ)では、年に2回企画会議の開催を予定しているが、今回は平成27年度1回目となる企画会議で、自主事業の進捗状況と平成28年度自主事業の事業計画について協議し情報共有と調整をすることが目的である。

ゆめたろうプラザは、武豊町の直営館であるが、事業運営についてNPO(特定非営利活動法人武豊文化創造協会)が担う全国でも珍しい事業運営形態が成功している施設である。平成27年度は、有料鑑賞事業が20本、低料金若しくは無料事業が22本、そして体験教室、研修事業4本の実施を予定しており、進捗状況としては概ね順調に推移している。

今年度、NPOに対する事業委託は自主事業予算全体の47%であり、町民のニーズに立脚し広く受け入れられる事業を実施し効果が出ている。いわゆる会館が継続的に実施する「ゆめたろう寄席」や「モーニングコンサート」「子ども舞台芸術体験事業」以外の事業を展開しているが、この数年でその内容が確立し毎年事業を心待ちにしている町民の方のコアが出来つつある。

今日も「武豊町民文化祭」が開催され、年度末に向けて文化芸術創造支援事業補助金を受託している「武豊町民劇団TAKE TO YOU定期公演」「Swing Band TAKETOYO定期公演」が予定されており、地域の文化発展に貢献している。

平成28年度は、通常の事業に加え「知多半島春の国際音楽祭2017」や「国民文化祭」など大きな事業があり、今から準備が進められている。音楽祭は、昨年大府市に「おおぶ文化交流の杜」が開館し、今年10月に東海市に芸術劇場が開館して新たな文化施設の誕生により、さらに充実した展開が期待されている。

音楽祭で運営を担う地域の実行委員会も例年より早く活動を始めており、半田市は赤レンガ建物が常時公開されたことにより、前回のメンバーが精力的に活動を始め、知多市は勤労文化会館の指定管理者が変わったことにより、新たな展開が期待できるようになっている。また、阿久比町は平成29年の新庁舎建設に合わせて多目的ホールが出来上がり、あらたな施設の活用が望まれる。

平成28年は、第31回国民文化祭が愛知県で開催が決まっており、あいちトリエンナーレ2016終了後引き続き開催される。武豊町は武豊町民会館に焦点を当てた「協働のフォーラム(仮称)」を計画しており、ゆめたろうプラザの10周年記念誌、DVDの作成、武豊町民劇団TAKE TO YOUやSwing Band TAKETOYO参加による舞台パフォーマンスとフォーラムを一体化させた事業を考えている。