― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

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2015年 2月号 知多半島春の音楽祭 in 南知多~オーケストラがやってきた~

1月31日にオープンした「知多半島春の音楽祭2015」は、中部国際空港セントレアにおいて知多半島観光圏協議会会長榊原純夫半田市長の挨拶で開幕した。今回は5市5町それぞれの地域で実行委員会が組織され積極的な取り組みが実現している。

それぞれの実行委員会で濃淡はあるが、全ての市町が主体的に事業を計画して実施できていることで、知多半島全体で音楽祭を開催することの理解が深まっている。参加者には演奏のみならずマネジメントもお願いしたことから、独自のチラシを作成して広報し集客に積極的に取り組んで効果をあげている団体もある。

今回は南知多実行委員会の取り組みを紹介したい。前回の音楽祭でも南知多町は活発な運営を実現し、行政や町民を巻き込んで立派に実施してきた。今月21日に行われたコンサートは「南知多にオーケストラがやってきた」というタイトルで、北名古屋シティ管弦楽団のオーケストラ演奏と町内中学校全生徒による合唱の共演、という初めての試みである。

北名古屋シティ管弦楽団は、1993年に発足し22年間の活動の歴史があるオーケストラで北名古屋市(旧西春町)に建設された文化勤労会館の開館に伴って、会館を利用する文化団体の設立を行政が進める中で誕生した団体である。

当初から私自身が運営に協力をしてきた経緯から、今回の南知多町公演でも指揮をすることになり、一部はオーケストラの演奏でシベリウス作曲の「フィンランディア」、ヴァイオリン独奏による「タイースの瞑想曲」、ベートーヴェン作曲「交響曲第5番」、ブラームス作曲「ハンガリア舞曲第5番」他を演奏した。

二部では、町内の中学生484名による合唱をオーケストラが伴奏する内容である。南知多町には、内海、豊浜、師崎、そして篠島、日間賀の5中学校があるが、一同に会して合唱するという初めての試みである。この演奏会に向けて、実行委員の皆さんや各中学校の先生方が精力的に活動していただき実現したコンサートであるが、5校の内2校は篠島と日間賀島という島であり、中学生は船とバスを乗り継いで参加している。

合唱は混声四部合唱で「大地讃頌」と「ビリーブ」を心を一つにして歌い上げ、生徒は貴重な体験をしたと感じている。会場は南知多町総合体育館(メインアリーナ)で、音楽演奏会場としての機能は低いが、中学生のほか地元の町民の方が多く来場され、条件の良くない中でも楽しんで頂けたと考えている。これを機会に地域が元気になり特色ある文化を継承できるよう期待している。