― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2015年 5月号 芸術と科学のハーモニー事業

武豊町民会館がオープンしてから、事業運営の一部をNPOたけとよが担い、なかでも人材育成の講座事業において「芸術と科学のハーモニー事業」を実施してきた。当初は「芸術」と「科学」が異質なものとして捉えられ、事業の実施において説明に苦慮したことがある。

それは、社会において文系に属する「芸術」と理系に属する「科学」が区別されてきたことが影響している。

しかし、最近は「文系」「理系」という枠組みであった学問の系統に変化が出ており、いわゆる知識として文系、理系を融合させ複数の学問を学ぶ学際系が生まれ、大学教育の中で行われてきた一般教養と専門の区別も融合が図られている。 これは社会で要請される知識や能力が多様なものに変化していることも関係している。大学の中には、従来から教養と専門に別れていた教育体系について、専門的知識や技術を求める一方で幅広い知識を求めるリベラルアーツ教育を取入れるところが多くなっている。結果として、一つの専門領域を深く学びつつ、それを支える複数の学問領域を広く学ぶようになっている。

本館では「芸術と科学のハーモニー事業」を7事業行っており、本館の特色の一つとなっている。その代表的な「ゆめホタル事業」は、「ゆめホタル」によるワークショップ、アウトリーチそして出張上演と、幅広い活動が継続して実施されている。また、「アニメーション制作体験講座事業」は、制作を通じて映像メディアへの理解が深まり、情報発信への関心を高めることに役立っている。

「ロボット製作教室事業」は、初級、中級、上級の教室があり参加希望者が多く、いつも人気である。「モデルロケット製作教室&打ち上げ大会事業」は、地元日油株式会社による講座があり、実際の打ち上げは迫力のある内容となっている。「体験教室ならびに作品展覧会事業」では、からくり工作、アフレコ体験、星空観測会などがある。

「レクチャー事業」アートの体験、作品鑑賞やワークショップ、地元企業技術者との連携事業が好評であり、毎回参加する子供たちの感動する姿が印象的である。「情報発信事業」ゆめプラ通信発行活動は毎月1回発行し、会館の催事の予告・報告が記載されている。今月も5月1日に74号を発行し、町内の全小・中学校・高校の在校生に配布し、町内で回覧されている。

また、芸術と科学のハーモニー事業では「推進フォーラム」も行い、過去3年間で福岡伸一(生物学者・青山学院大学教授)「フェルメール~光の王国~」、茂木健一郎(脳科学者)「人間の脳の無限の可能性について」、蓑豊氏(兵庫県立美術館館長)「文化の力~子どもと楽しむ現代アート~」を実施した。今年度も魅力的なゲストを検討中である。