2015年 6月号 BLACK BOTTOM BRASS BANDと結婚式
本館が「アウトリーチ活動」を始めてから、毎年町内の小学校や中学校で実施している。最近は実施学校の生徒の中で「アウトリーチ」という言葉の言語の共通化が出来ている、という報告を聞いて驚くと同時に実施効果が確実に表れていることに感激している。
今回は、小学校4校 中学校1校で延べ12回のアウトリーチを実施した。出演は(財)地域創造登録アーティストとして活躍している「ブラック・ボトム・ブラス・バンド(BBBB)」である。ジャズ音楽のルーツであるデキシーランドジャズを演奏する7人のメンバーが、 楽しい音楽とトークを披露し、生徒も積極的に参加するワークショップとして望ましい状況が実現していた。
今回BBBBは、延べ8日間アウトリーチのために武豊町に滞在したが、最終日には会館において本来の公演を行い、たくさんの家族連れでにぎわった。翌日は、5年間武豊町民会館に勤務した職員がめでたく結婚することになり、会館ホールを会場として結婚式と披露宴を行うため、BBBBがスペシャルウエディングセレモニーのゲストとして演奏を行った。
結婚式は、従来から宗教的な場や商業的な施設で行われてきたが、今回は公共ホールを借り切って実施され、本館施設が貸切りで結婚式が行われたのは初めてのことである。新しいスタイルの文化施設利用形態であり、普段ホールに足を運んだことのない方にホールを知って頂く良い機会である。しかし、実施するには施設本来の設置目的から考えて整備しなければいけないことがあり、頻繁に結婚式や披露宴を行うには無理がある。
今回は舞台上に親族や友人が参列する中で結婚式が行われ、BBBBが舞台上手で演奏を行う音楽結婚式である。式が終り「聖者の行進」のメロディーが流れる中、ホール舞台からBBBBを先頭に、参列者が芝生広場までパレードし開放感のある中で写真撮影が行われた。
披露宴を兼ねた小ホールでのパーティーでは、外部からケータリングで本格的な食事を楽しみ、結婚式場と遜色がないものであった。そして、会館ホール施設・設備を最大限利用してパフォーマンスが行われた。
その内容は新郎が会館勤務において培った数々の経験から、会館で活動する町民劇団(TTY)と友人の協力を得た寸劇である。全体は時代劇のストーリーの中で魔界帝王デスカイザー(ゆるキャラグランプリオフィシャルWebサイト掲載)が出演し、同時に映像も使用され新婦も出演する豪華なパフォーマンスである。
新郎が会館の施設・設備を熟知した上で、人生最大のイベントに挑み出席者から概ね高評であった。