― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2016年 10月号 音楽文化創造フォーラム

(公財)音楽文化創造「FORUM in 国際音楽の日 名古屋2016」が名古屋芸術大学東キャンパス3号館ホールで実施された。名古屋大会では大学や、学校との地域連携、社会連携。が重要な柱になり~広げよう「音楽の輪」つなげよう「文化の和」~がテーマであった。

財団は、生涯音楽学習の推進を掲げて活動し、音楽系大学の運営目的と重なる部分があり、大学を取り巻く社会環境が変化する中、互いに連携して活動する必要性があると考えている。シンポジウムでパネリストを務め、公立文化施設の館長として行政の文化政策の一端を担ってきた経験を紹介し、音楽文化創造が養成してきた生涯学習音楽指導員の活躍の場が広がるよう意見を述べた。

全国から参加した生涯学習音楽指導員は、学校教育の支援、地域への支援、市民団体の支援、そして多様な音楽活動への支援を行っているが、現状は地域の事業・イベント担当と協議会の企画への参加・支援が機能していないことに問題があると感じている。

平成13(2001)年12月に「文化・芸術振興基本法」が制定され、第1次から第3次答申が出され、少しずつ環境整備がされ、公の施設の管理運営を民間に代行させる「指定管理者制度」が平成15(2003)年6月に制定された。

文化施設・ホールについては、これといった根拠法がなく、専門職員も置かれなかったため、運営の視点が欠け、そこで活動する実演家の在り方について問題が指摘されていたが、文化施設政策として「劇場・音楽堂の活性化に関する法律」が平成24(2012)年6月に施行された。

劇場・音楽堂、実演家、そして文化芸術に関わる者にとって、環境整備がされたと考えているが、実演家の活動に寄与しているとは言い難い状況になっている。特に地域文化・芸術の向上に活躍している実演家にとって、行政窓口である教育委員会との関係に苦慮している実態がある。

武豊町民会館は昨年から生涯学習課が中央公民館から本館に移動し、同じフロアで机を並べているが、業務は互いに関連性があるが明らかに違いがある。生涯学習課の所掌事務は公民館や図書館、そして歴史民俗資料館であるが、それぞれ社会教育法、図書館法、博物館法によって建物が整備され、社会教育主事、司書、学芸員等の専門的人材が置かれている。一方、本館は芸術分野の鑑賞事業が主な所掌事務であり、運営には専門性が要求される部署もある。

少子高齢化により行政による生涯学習の諸活動が益々重要になると考えられるが、あらためて生涯学習の定義「生涯にわたる学習行為,もしくはそれを肯定する理念であり、学校において行われる学習のみならず、地域・社会で行われている学習をも含んだ包括的な概念である。加えて生涯学習と言えば推進、振興、支援を含む言葉として理解されている。」を問い直し、一体的な生涯学習を推進することが望まれる。