― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2016年 11月号 協働のまちづくりフォーラム

第31回国民文化祭・あいち2016が愛知県で開催され、県内54市町村で文化・芸術、郷土芸能など多くのジャンルで事業が開催されている。武豊町は、武豊町民会館が官民協働で行ってきた事業運営を紹介するため「協働のまちづくりフォーラム」を実施した。

ミュージカルナンバーによる「きらめきの“まち”武豊」に始まり、リトル・ヴィンセントとまちづくり探検隊~「協働」って何?~で新しい時代のまちづくりを探り、21世紀のまちづくり~市民と行政の協働」で、日本全国で文化による協働のまちづくりに取り組んでいる先進地の方をパネリストに迎え「協働のまちづくり最大のメリット」「市民の協働の在り方」「私たちの暮らしはどのように変わるのか」を討論した。

最後の記念コンサートでは「ひろがれ、市民の力~武豊から世界へ」のテーマで、Swing Band TAKETOYO(SBT)、武豊町民劇団TAKE TO YOU(TTY)、名古屋芸術大学ミュージカルコースの公演があり、全員合唱「あの空」が終演を飾った。

フォーラムは東京大学大学院人文社会系研究科の小林真理教授にコーディネーターをお願いし、宮城県仙南芸術文化センター水戸雅彦館長、茨城県小美玉市四季文化館みの~れ中本正樹元職員(小美玉市市長公室政策調整課主幹)、兵庫県豊岡市民プラザ岩崎孔二館長、そして私武豊町民会館館長がパネリストを務めた。

水戸館長からは「文化と人がまちを豊かに変えていく」として、えずこホールの事業展開の基本コンセプトである事業の四つの柱の紹介と、社会包摂の意味と展開について報告があった。中本市長公室主幹から「小美玉市まるごと文化ホール~根を張ってこそ花が咲く~」として、小美玉市まるごと文化ホール実践事例として数多くの事業展開の紹介があり、運営の仕組みについて丁寧な報告があった。岩崎館長から「このまちで生きる」として、NPO法人による豊岡市民プラザの運営、指定管理者への移行の紹介があり、市民の文化活動と地域文化創造拠点としての役割について報告があった。

本館は「豊かな感性が人生を、そしてまちを変える」として、武豊町民会館の事業と、文化によるまちづくりには住民ニーズの把握と官民協働の取り組みが重要であることの報告を行った。

今回のパネリストの方は、武豊町を除き皆さん行政職員あるいは元行政職員で、行政と市民の協働を推進する上で行政の経験が活かされており、あらためて文化行政における官民協働を推し進めるにはこのような人材が必要との認識を持った。

フォーラムを実施するにあたり、武豊町の「文化による協働のまちづくり~武豊町民会館12年のあゆみ~」を、特定非営利活動法人武豊文化創造協会(NPOたけとよ)が「文化でつなぐまちづくり~NPOたけとよとゆめたろうプラザの協働の軌跡~」の冊子を制作できたことも大きな成果と考えている。