2016年 12月号 知多半島春の国際音楽祭の進捗状況
知多半島春の国際音楽祭2017のチラシとポスターが出来上がってきた。ロゴマークやテーマは、2015年の書体を使用し音楽祭の統一感を維持することとした。前回より市町の実行委員会が機能し、それぞれ特色ある取り組みが実現している。
セントレア空港音楽祭との連携公演、サテライト会場としての碧南市芸術文化ホール公演、そして知多市勤労文化会館のファイナルコンサート公演、新たに常滑イオンでの公演も加わり知多半島は2017年1月28日(土)~3月12日(日)の間「みんなでつくる音楽半島」となる。
市町実行委員会の中には、単独でコンサートを実施できる組織が育ち、着実に実行委員会が力量をつけているような印象を持っているが、商工会議所、商工会で組織する知多半島観光圏協議会や観光協会との連携強化が望まれる。
武豊町で行われるオリジナルコンサートは、8会場72公演を予定し、ジャズ系では、2月4日に「ブラックボトムブラスバンドと綾戸智恵」のスペシャルライブがある。クラシック系は、2月5日に「チェコ・フィル・ストリング・カルテット」が馴染みのあるクラシックの名曲小品を20曲演奏する。2月12日には「ジャン=マルク・ルイサダ&ウラディミール・ブカチによるデュオ」があり、色彩豊かなピアノの音色が楽しめる。
子どもが親子で楽しめる、ズーラシアンブラスによる「音楽の絵本 ブリランテ」が2月25日に公演があり、ポップス系は、2月18日押尾コータロー「コンサートツアー2017 in たけとよ」。その他市民企画として、2月19日「わたなべゆうアコースティックギターコンサート」、3月11日には、武豊町内小学校へのアウトリーチでよく知られたアルケミストによる「アルケミストと恋のうた」公演など、幅広い年代が楽しめる公演が数多く予定されている。
チラシには、市町実行委員会のおすすめ企画や市町出身演奏者、音楽祭の開催に協力的な施設が掲載され、特徴のある内容となっている。開催期間中配布されるプログラム作成は、大変な労力と正確さが求められ担当者が苦労しているが、公演名、日時、会場、出演者、入場料の有無、問合せ先など必要事項の確認、校正もほぼ終了し準備が整ったところである。
武豊町実行委員会が行う有料鑑賞7事業について、10月中旬から今月中旬までの販売中間集計資料が手元にあるが、販売目標に対する販売状況は事業ごとに53%~119%と開きがあり、平均で74%となっている。内容はゆめプラメイトが購入する前売りやセット券の販売が好調である一方、一般購入者による購入の動きが無く音楽祭開催まで2か月となる中、引き続き効果的な販売を展開する必要がある。
本館は、音楽祭に限らずチケット販売において輝きホールにおけるクラシック公演において苦戦する傾向があり、町民への芸術音楽分野の啓蒙活動の推進が望まれる。