2016年 4月号 2016年度事業
2016年度は職員の異動があり、新しい職員が加わり事業運営が始まった。今年度も多彩なイベントが予定され「知多半島春の国際音楽祭2017」が開催されることから、事務局は多忙な日々を過ごしている。14日には、音楽祭参加者事前説明会を開催し、音楽祭の概要、募集要項、そしてマッチングイベントについて説明を行った。
今回は、初めて国際音楽祭を標榜しているが、特別に海外から演奏者を招聘することではなく、地域に在住する外国人や、音楽祭期間に来日する外国人との音楽を通じた交流を行うことを目的としている。
4月10日に名古屋フィルハーモニー交響楽団創立50周年記念式典があり出席した。私自身1972年に名古屋フィルに入団し演奏活動を始め、創生期、発展期に在職したが、50周年を迎えた名古屋フィルの成長をあらためて確認することができた。現在は理事として楽員と異なる視点で名古屋フィルの発展に関わりを持っている。
当日は小泉和裕氏の音楽監督就任披露もあり、河村名古屋市長、藤沢市議会議長が名フィルに対する大きな期待を表明した挨拶が印象的であった。自治体からの多くの支援に対し、楽員はしっかり演奏で貢献し、発展を確かなものにするよう期待している。
年度初めに「イベントカレンダー」を発行するが、今年度は地域のホールとしてバランスの良い事業が企画され、中規模ホール運営の望ましい内容になっている。本館は、行政と民間の協働による先進的な取り組みが行われ、芸術と科学のハーモニー事業は、併設する生涯学習施設を利用し、学校での学習のみならず地域・社会で行われる学習支援が評価されている。
今年度、愛知県では2つのイベントが予定されている。「あいちトリエンナーレ2016」が8月11日~10月23日の期間、名古屋市内、岡崎市内、豊橋市内で現代美術と舞台芸術公演を行い、引き続き「第31回国民文化祭・あいち2016」が10月29日~12月3日県内各自治体で主催事業が予定されている。
行政組織における学校教育、生涯学習、スポーツの3組織の中でも、国民文化祭は生涯学習部署の公民館等を中心として活動する団体の発表が多くなっているが、本町では社会教育との関係で行われる文化活動、文化振興を担う町民会館の運営主体であるNPOと、会館の協働による運営を紹介するイベントを行い、地域文化の主役である住民と会館との関係を紹介する。
本館の文化創造団体である「武豊町民劇団」「Swing Band TAKETOYO」の公演を交え、東京大学教授小林真理氏をコーディネーターに、協働のまちづくりを実践している全国の文化施設・ホール担当者をゲストに招聘し「協働のまちづくりフォーラム」を計画している。