― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

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2016年 9月号 ギャラリー企画展Ⅶに思う

第7回となる「ギャラリー企画展Ⅶ」は、生誕130年となる横井礼以展~武豊駅発、汽車からみえる海と山~が開催された。横井礼以は1886年武豊線が開通した年に生まれ、一時眼疾のため知多半島で療養していたことが知られている画家である。15日のオープニングには名古屋造形大学名誉教授の市野英樹氏によるレクチャーがあり、作品についての理解を深めることができた。

ギャラリー企画展は、私が館長になった年に会館施設の稼働率を向上させるため実施してきたが、本館のギャラリーは作品展示の設備があるものの、天井が吹き抜けとなっていてセキュリティー面の問題を抱えながら運営してきた。

2007年には、ギャラリー活性化事業として名古屋芸術大学美術学部の協力で企画展を実施し、翌2008年は名古屋造形大学造形学部、2009年には愛知県立芸術大学美術学部の協力による作品展示を行った。

2010年からは(株)名古屋画廊の協力を得て「知多に始まる近代絵画シリーズ」を始め、この年生誕125年となる横井礼以展を開催した。以後知多半島にゆかりのある作家の作品展示を実施し、絵画鑑賞を通じて地域の文化に貢献できたと考えている。

しかし、ギャラリー運営で目的とした稼働率は過去10年間40%前後で推移し、思ったような効果が出ていないことが残念である。唯一2011年に稼働率が50%を超えた年があるが、この年は「知多に始まる近代絵画パートⅡ~入魂の写実~」として大沢鉦一郎と愛美社の画家たち展で、例年と比べ特別な話題性のある展示でなく、稼働率が増加したのは「小惑星探査機はやぶさ帰還カプセル等展示」に関わるイベントが多く実施され、そのことで全体の稼働率が押し上げられたと考えている。

実際に「知多に始まる近代絵画シリーズ」の入場者は毎年500人前後で、年によって大きな変化がない。あらためてギャラリー活性化を考えた場合、年間を通じたギャラリーの有効利用と美術作品展示についての企画の両面の充実に取り組む必要がある。

例えば、今年度は、愛知県内で3回目となる「あいちトリエンナーレ2016」が開催されているが、トリエンナーレ関連のパートナーシップ事業に参画することや、本館の音楽事業である「モーニングコンサート」のように、ギャラリーを利用しての美術企画展を募集するなどの取り組みが望まれる。

しかし、このような事業を実施運営するとなると、確実に事業に関わる人員不足の解決策が無く、企画は立てられても実行することが困難である。ギャラリーに限らず、自主事業の運営にはスタッフが必要で、現在会館に登録する「ゆめプラスタッフ」の活躍が不可欠であるが、メンバーが高齢化しており幅広い年齢で構成される組織づくりが急務である。