2017年 10月号 ギャラリー企画展
10月1日に「第18回武豊町文化協会芸能祭」の公演が行われた。町内文化協会に所属する15の芸能部門が一同に会し、日頃の練習の成果を発表する機会として毎年開催されている。
愛知県では「あいちトリエンナーレ2019」の開催が決定し、芸術監督が津田大介氏(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)に決まったところである。今後、2019年に向けて芸術分野のイベントが数多く行われるように聞いている。すでに「あいちトリエンナーレ実行委員会」が始動し、7日に「ボーダレス展(10/7-29)」がアートラボあいち大津橋であり、オープニングに出席した。名古屋芸術大学卒業生による「ボーダレス・コラボレーション」をテーマに実施する領域を超えて活躍する7人の気鋭若手作家の作品展である。
本館では、「文化芸術による創造のまち」支援事業の一環である「ギャラリー企画展(10/11-17)」が開催された 。今回は、大澤鉦一郎と「愛美社」の画家たち展で、2回目となる作家の作品である。11日にオープニング・ギャラリートークがあり、田口貴久名古屋芸術大学教授と中山真一郷土美術愛好家(名古屋画廊代表取締役)による作品の説明が行われ、多くの鑑賞者に楽しんでいただいた。
13日にアッセンブリッジ・ナゴヤ2017「まちで出会う音楽とアート(2017/10/14-12/10)」のオープニング内覧会に出かけてきた。2016年から名古屋の港まちを舞台にしたクラシック音楽と現代美術のフェスティバルを名古屋港~築地口エリア一帯で実施するイベントである。
26日には既に出演の決まっている2団体に加え1団体が参加できる枠を決めるオーディションが青少年文化センター(アートピア)であり実行委員長を務めた。4団体の応募があり、事前に「若手アーティストのためのアートプロデュース講座~セルフマネジメント力を高めよう~」を受講していただき、プレゼンテーションを伴う演奏を実施し出演団体を決定した。
若い演奏家の皆さんは文化施設・ホールが演奏家を育ててほしいと願っているが、実際に取り組みを実施する施設は少ないのが実態である。最近は芸術領域の融合が進み、演奏家が他芸術分野とのコラボレーションで触発され、活躍の場を求めて積極的にアプローチすることが増えているように感じている。
若い芸術家について言えば、長年にわたり文化に携わる人材の育成を行ってきた「トウキョウワンダーサイト」が、「トウキョウアーツアンドスペース(Tokyo Arts and Space)」として10月1日から名称を変更した。若手アーティストの発掘・育成支援や国際文化交流を目的としたレジデンス・プログラム等を実施する施設として運営し一定の評価がされてきた。今村有策館長の時代から活動についてメールが配信されており、あらたな運営を注視し本館の運営の参考にしたい。