2017年 11月号 事業運営について
武豊町内で活躍する文化協会加盟団体等による「文化祭」が11月3日~4日の2日間開催された。28団体をはじめとして町民のみなさんが町民会館の施設を利用して日頃の成果を展示するもので、多くの町民が鑑賞に訪れていた。
文化協会は、自治体の文化振興に資することを目的に、全国各地の自治体に設置されており、都道府県や地域で相互に連絡をとり活動を行っているが、少子高齢化により活動縮小を余儀なくされ、地域に果たす役割が減少していることが危惧される。文化施設は地域に存在する意義が求められるようになり、文化による地方創生の役割も期待される中で文化協会との関係も重要となっている。
翌週の11月11日~12日には「産業まつり」が開催され、2日間天候に恵まれて多くの町民が来場し賑わった。来場者の中には、武豊町民会館が生涯学習施設を併設した文化施設であることを知らず訪れている方もおり、これを機会に会館の事業に興味を持っていただくことを期待している。
18日には、西川ヘレンさんによる文化講演会「大家族・支え愛・見守り愛・励まし愛」が開催された。毎年、中部電力(株)武豊火力発電所と共催で実施する文化講演会は、講師によって入場整理券配布に苦労する場合がある。
今回は講師の人気とともにテーマが高齢化社会における家族の介護体験に基づく話で、共感を得られる話題であったこともあり、事前の入場整理券配布は数十分で無くなった。実際の講演終了後のアンケートでは、概ね高い評価で介護に対する意識の変化として、対象者に優しく接することの大切さを気づくコメントが多く述べられていた。
19日は「平成28年度武豊町提案型協働事業報告会(活動支援交付金)」があり出席した。協働対象部署が生涯学習課である「バリアフリーコラボレーション2017」の報告があり、町民会館事務長と出席した。今後の課題としては事業の継続が運営面と資金面に不安があるということであった。
25日にエンリケ・クッティー二楽団による「タンゴエモーション」公演が実施された。タンゴの哀愁をおびた旋律は日本人の心と通じるものがあり、入場者の多くの方に演奏とダンスに満足していただいた。そして、今回ツアーに同行する司会、アナウンスをする方の話が大変わかりやすく好評で、実演家と聴衆が一体となった公演であった。
26日にNPOたけとよ理事の一人と「非営利組織のための第三者評価」について話す機会があった。海外で行われている第三者による組織評価が日本でも実施されることが検討されているようである。平成16年から大学が7年に1回第三者評価(認証評価)を受審することが義務付けられているが、NPO団体についても「組織の目的と事業の実施」「ガバナンス」「コンプライアンス」「情報公開」「事務局運営」について自己評価し、第三者組織の評価を受け社会的信頼性を得る取り組みが必要になってくると思われる。