2017年 3月号 2016年度末
平成28年度末になり今年度もいくつかの事業を残すところとなった。2年に1度実施する音楽祭「知多半島春の国際音楽祭2017」が今月12日で終了し、担当者が実施報告作成で忙しい毎日を過ごしている。
今年度の音楽祭は、各市町実行委員会が精力的に活動したことから、それぞれの地域における文化・芸術活動の発展に期待が持てる内容となった。また、半田赤レンガ建物や東海市芸術劇場、イオンモール常滑の施設が改修、新設されたことにより実施会場にも広がりが感じられた。
ファイナル公演を実施した知多市勤労文化会館は、指定管理団体が積極的に公演を行い新たな拠点の可能性が感じられた。補助金を配分してのキッズプログラムは、9ヵ所で子どもに配慮した内容の公演が実施され、国際関連コンサートは3ヵ所、観光関連コンサートは5ヵ所で行われた。
2016年度2回目となる武豊町民会館運営委員会が3月23日に行われた。「平成28年度自主事業中間報告」に続き、「第31回国民文化祭あいち2016」の文化による協働のまちづくり~武豊町民会館12年のあゆみ~の報告があり、音楽祭の実施概要として311団体の演奏に延べ31,000人の鑑賞参加者があったことが報告された。
運営委員から、知多半島5市5町が音楽祭を通じて一体感を出した音楽の持つ力に評価をいただき、今後への要望として観光との連携の充実を望む意見があり、音楽祭だけでなく通常事業においても関わりを意識する必要性を感じたところである。
あと数日で平成29年度事業が始まるが、開館12年を経て事業の枠組みが固まってきており、今後はいかに充実させるかに労力を注ぐことが重要と考えている。会館主催事業の教員委員会担当事業では、ゆめプラメイト総会があり、ギャラリー企画展、ゆめたろう寄席に加えモーニングコンサートの実施、町の文化活動に関わる文化協会芸能祭、町民文化祭が実施される。
本館の特徴であるNPOたけとよへの事業委託は、他館との連携で継続しているゆめプラ サロンコンサートが好評で6回実施する予定である。舞台関係の鑑賞事業は、劇団コープスや白石加代子女優生活50周年記念公演があり、本館スタッフの開催誘致への思いが実現したジャグリング、マジック、パントマイムのRatio-レシオ-が町内小学校でのアウトリーチを伴って実施される。第9弾となるレクチャー公演は地元名古屋で活躍する西川流四世家元西川千雅による日本舞踊のレクチャーが行われる。
芸術と科学のハーモニー事業は、天文・宇宙事業に始まり、ものづくり、ロボット製作、レクチャー、アニメーション制作体験など年間を通じて盛り沢山な事業が予定されている。ゆめたろうプラザは、今年度も引き続き地域の皆様に必要とされる施設を目指します。