2018年 6月号 文化芸術系財団の決算
5月31日に「かすがい市民文化財団」理事会があり、平成29年度事業報告と決算について審議が行われた。昨年度事業の中で2.5次元ミュージカル「忍たま乱太郎公演」の3公演すべて売り切れとなり、事業は予想を上回る収益があり新しい舞台の人気に驚いている。
名古屋芸術大学にも2.5次元ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」の演出で活躍する平光琢也教授が声優コースの指導にあたっており、新しい舞台芸術分野への取り組みとして2019年度からのダンスパフォーマンスコース設置と合わせ発展することを願っている。
6月1日「名古屋フィルハーモニー交響楽団決算理事会」があり、平成29年度事業報告と決算について審議が行われた。演奏評価が好評であるが定期会員減少の対策が急務である。一方指揮者体制の継続について報告があった。
6月3日に「高山市民吹奏楽団創立50周年記念式典」があり出席した。現在、全国のスクールバンドの吹奏楽人口が120万人といわれているが、全国に市民吹奏楽団が数えるほどしかない時代、高山市に市民吹奏楽団が誕生し活動を始めたことに敬意を表したい。半世紀にわたって地元の活動や海外公演で地域の文化振興に貢献し、地域の伝統芸能の継承と合わせ市民から大きな評価を得ており、私は40年前の10周年記念演奏会にゲストとして招かれ演奏を行いそれ以来の付き合いである。
6月5日「山田貞夫音楽文化財団」の第6回目を迎える新進演奏家コンサートの第1次テープ審査に出席した。7月に第2次審査が実施され、9月に入賞者による演奏会がセントラル愛知交響楽団とコンチェルトを協演する。財団では毎年愛知県在住の音楽大学学生と大学院生に奨学金を給付する取り組みも行い、地域の音楽人材の育成に貢献していることを評価したい。
6月10日に第4回目となる「知多半島春の国際音楽祭2019」のマッチングイベントが本館で開かれた。多くの演奏者と会場提供者の参加により、音楽祭への機運が大いに高まったと感じている。6月12日「こまき市民文化財団」理事会があり出席した。財団設立後初めての平成29年度事業計画と決算が審議され、前年より事業収益率が向上したことの報告があり、財団を設立したことによる効果が出ているようだ。
6月17日ゆめたろうプラザで「第42回町民茶会と諸流いけばな展」が武豊茶華道会の主催で行われた。初夏を感じるお菓子と抹茶をいただき、通常事業で慌ただしい中で落ち着いた時間を過ごすことができた。
6月22日に2016年からスタートした「アセンブリッジナゴヤ(名古屋港、築地口エリア一帯で音楽と現代美術のフェスティバル)」を所管する名古屋市観光文化交流局文化歴史まちづくり部長山内正照氏と懇談した。観光文化交流局は、名古屋フィルやボストン美術館の運営にも関わりがあり、今年度末で閉館するボストン美術館について、文化振興に寄与する活用が困難な状況を聞き、ホールに続く美術館の閉館に危機感を持っている。