― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2019年 5月号 「令和の時代」

5月になり新しい年号の令和の時代が始まり、今年のゴールデンウイークが10連休となったが、連休中のゆめたろうプラザは特に大きな事業もなく、貸館事業中心の通常業務となった。

ゆめたろうプラザでは、11日に「サロンコンサート2019」の1回目のコンサートとして「新時代の煌めく才能~若きヴィルトオーゾ~」と題してサクソフォン上野耕平とピアノ山下惇史によるコンサートが、満席の中で実施された。最近の若い演奏家は演奏の合間でのトークが良くなり、演奏会を一つの物語として作り上げることに長けている印象を持った。

12日には、ハーモニー事業の「星プロジェクト」から「MILLEA星空コンサート」が実施された。ミレアさんは、昨年12月8日に「JAXA吉川 真 講演会」において司会を担い、歌を1曲披露していただいた。

18日には、「反田恭平&務川慧梧による2台ピアノの競演」が実施された。2台ピアノ公演は、現在最も注目される若手ピアニストの競演で、入場券発売の早い段階で完売となり、あらためて評価の高さを実感した。

クラシック音楽の若者離れがあり、コンサートの成立に活気を失っている現在、若い男性のピアニストの活躍が目立ち、クラシック音楽全体の発展のために効果が出ることを願っている。

毎年、コンサート前にアウトリーチを町内の学校で実施しているが、今年は6月にサロンコンサートに出演するピアニストの中川賢一さんに依頼し快く引き受けていただいた。対象は町内4つの小学校4年生12クラスと2つの保育園の年長組で、内容はムソルグスキー作曲 組曲「展覧会の絵」やドビュッシー作曲の「月の光」「アラベスク」、モーツアルト作曲「トルコ行進曲」が演奏された。

途中楽器についての解説があり楽器についても興味を持っていただいた。また、今回は演奏を鑑賞して曲のイメージを思い浮かべ絵を描くことも経験していただき、聴覚と視覚の感性を高める要素が盛り込まれた事業となり、概ね好評であった。

今年の5月は例年になく暑い日が続いたが、夏には私が理事を務める「日本芸術マネジメント学会夏の研究会」が8月に会場を名古屋として実施することになった。東京以外での初めての開催になるが、今年は愛知県で「あいちトリエンナーレ2019」が開催されることから、地域が創る文化潮流の今後を展望する機会として、アッセンブリッジ・ナゴヤ(名古屋市)、知多半島春の国際音楽祭(武豊町他)、おんぱく(長久手市文化の家)によるパネルディスカッションが予定されている。
参加を希望される方は、日本音楽芸術マネジメント学会ホームページで確認をお願いします。