― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2020年 10月号 「津市久居アルスプラザ」

6月6日に予定されていた津市久居アルスプラザグランドオープンが10月1日に延期され、9月29日にオープニングセレモニーがあり出席した。
ホールの建設場所である旧久居市は、平成18(2006)年に津市等10市町村で合併し津市になり、合併協議の中で老朽化した旧久居市民会館にかわるホールの建設が計画され、旧久居市役所跡地に建設されることになったものである

私はホール整備有識者委員会委員を平成26(2014)年8月から27(2015)年3月まで務めた。委員会は平成25(2013)年度の(仮称)津市久居ホール整備基本計画検討委員会の検討結果を受けて策定された「基本計画」を基に、専門的な見地からホールの規模や機能について検討を行うため設置されたものである。

平成28(2016)年1月から30(2018)年3月までは管理運営検討委員会の委員長を務めた。委員会では劇場法に基づく実演芸術の振興と、津市久居ホールの機能や役割を真に発揮できるよう、効果的かつ効率的な管理運営を行うための検討を行った。

平成30(2018)年4月には前葉泰幸津市長が武豊町民会館を訪問され、籾山武豊町長とともに自治体直営施設のNPOによる事業委託の実態について説明を受けられた。前葉市長としては、市直営と指定管理制度の中でどのような運営形態が望ましいか検討する中での訪問であった。
グランドオープン当日、初めて脇岡宗一館長にお会いし、ホールの今後の運営について話を聞くことができた。コロナ禍の中で、事業計画が予定通り進めることができず、いろいろ苦労されているようだが、ようやくホールがオープンとなり今後の事業運営に意欲的に取り組む姿勢が感じられた。

脇岡館長は、私と経歴が重なるところがあり、プロオーケストラの楽団員として30数年演奏活動に従事し、その後大学で教員として地域社会への文化貢献活動を積極的に行い、2018年からは北九州市の「北九州ソレイユホール」の館長を務められ、今年4月から津久居アルスプラザの館長となったことを伺った。

今回アルスプラザの指定管理となった株式会社ケイミックスパブリックビジネスの橋本鉄司社長の強い要請により館長を引き受けたそうで、音楽現場及び教育機関での経験がホールの事業運営に役立つものと期待している。