― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

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2020年 2月号 「新型コロナウイルス感染とイベント」

今年になり中国湖北省武漢市で肺炎の集団発生があり、今月になって新型コロナウイルスの感染が大きな社会問題となっている。2月22日現在クルーズ船を除けば、日本国内での感染や中国からの旅行者の感染者数は108人となっており、まだまだ治まる気配が見えていない。

不特定多数が集まる施設や各種イベントを主催する団体では対応に苦慮している状況があり、すでにマラソンなどで主催者が大会中止を決め、一般ランナーなどの参加取りやめを決定し体調不良者の沿道応援を控えるよう要請がされている。

サッカーでも試合が延期になり、歌や肩組などの応援行為の禁止が求められるようになっている。舞台公演関係では、嵐の中国北京公演が中止になり、両国国技館で行われる新日本フィルハーモニー交響楽団と全国からの参加者によるベートーベンの「5000人の第九コンサート」が中止となった。

このような状況の中、厚生労働省では2月20日に「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」を出した。その内容は「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。」としており「新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すこととしています。」と協力を求めている。

舞台芸術関係においては特に事業中止の動きが広がっている状況にはないが、屋内のホールではお互いの距離が十分にとれない状況で一定時間狭い空間に居ることが、感染のリスクを高めることから、リスクを考慮し参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置、マスク着用をお願いするようになっている。

今週になって、私が関係する自治体のアマチュアオーケストラが3月の定期公演を中止すると連絡があった。新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑みて、来場する観客や団員の健康や安全面等を協議した結果開催を中止することになった。また、本館の主催事業ではないが依頼されたチラシを置いていたことから、他館で開催する高校生の吹奏楽団体が中止を決めたことを連絡してきた。

25日になって事態は大きく変わり、その対応に追われている。政府が発表した基本方針が明確さを欠くとして26日にはイベントの中止または延期を要請したことを受け、本館でも主催及び共催公演の中止が町から要請があり、貸館への対応も含め詳細をホームページに掲載することになった。