2020年 8月号 「2020年度事業について」
武豊町民会館では、長引く新型コロナ感染症の感染拡大に伴う影響により、当初数ヶ月の事業中止あるいは延期と捉えていたが、現状では事業再開の目途が立たず、2020年度事業は、鑑賞事業が4月開催行事から中止や延期となり、芸術と科学のハーモニー事業も殆どが延期となっている。
生涯学習施設を含む施設利用については、7月1日からホールを含めて施設利用のためのガイドラインを設けて、遵守していただくことを条件に貸し出しを再開したところであるが、スタジオについては当分の間閉室を継続することになっている。
現在は、文化庁政策課長による「8月1日以降における催物の開催制限等について(7月22日に新型コロナウイルス感染症対策本部が開催)」の事務連絡があり、8月末までは現在の開催制限を維持し、引き続き開催の目安を (1)屋内、屋外ともに5,000人以下 (2)左記人数制限に加え、屋内にあっては収容定員の半分程度以内の参加人数にすること(できるだけ2m)。が決定されているので、その内容に沿って運営を行うことになっている。
本館の教育委員会主催事業である「第21回武豊町文化協会芸能祭」「武豊町民文化祭」「文化講演会」については全て中止となっている。9月からはNPO主催事業「昭和の名曲をJAZZにRe-STYLE~ギラ山ジル子PROJECT~」、「生で聴く“のだめカンタービレの音楽会”ピアノ版」が開催される。それ以外の事業について、10月以降の年度末まで可能な限り延期して開催する予定となっている。
当然、客席の入場制限を会場の収容定員の半分として販売し、感染対策を実施したうえで開催することにしているが、それでも出演者が当日になって出演不可能になるなど、今までは考えられない事態を想定して公演に臨むことになっている。
全国の舞台芸術公演は事業再開と中止が繰り返され、すでに販売済みのチケットを無効にしてチケットの再販売を段階的に実施し、一部には払い戻し対象になるチケット料金の寄付の申し出を受けているようである。
オーケストラ等の演奏会については、舞台上が密になるためホールによっては、舞台上の演奏者の密を避けるため、最大人数の制限を設ける施設も出てきている。そのため、曲目変更が行われ、オーケストラはロマン派以降の作品は3管編成(75人程度)以上になるため、2管編成(50人程度)の古典派の作品であるベートーベンやモーツアルトなどの作品に曲目変更がされる傾向が見受けられる。
オーケストラの醍醐味である大編成による色彩感豊かな響きが享受できるのは、まだまだ先になりそうである。