2021年 12月号 「華麗なるニューイヤーの夕べ」
新型コロナウイルス終息の見通しがたたない中、少しずつ公演が戻ってきています。それでも多くの文化施設では鑑賞者の入場制限が続き、収容人数の50%としているようだ。武豊町民会館ゆめたろうプラザは、5月から実施していた輝きホールの天井耐震改修工事が12月末で終了し、令和4年から使用可能になります。
改修後の最初の公演は「あいちオーケストラフェスティバル2021」で、名古屋フィルハーモニー交響楽団の「華麗なるニューイヤーの夕べ」が行われます。本フェスティバルは、愛知県で活躍するプロフェッショナル・オーケストラ4団体が、文化庁の補助を受けて実施します。
今回の公演は、出演オーケストラの希望を述べることができ、武豊町民会館として名古屋フィルハーモニー交響楽団に依頼し、日程も問題なく調整されて公演が可能になりました。指揮者や独奏者、曲目についても希望を伝えることができ、武豊町らしい公演となると考えています。
指揮者の竹本泰蔵氏から1部でヨハン・シュトラウスⅡ世の美しく軽やかなウィンナワルツが提案され、年明け早々にふさわしい演奏会になることが期待されています。
2部ではガーシュウィンの洗練されたアメリカ音楽の提案があり、クラシックファンだけでなく、オーケストラを初めて聴く方も惹きつける曲目になります。
ピアニストには、映画 「のだめカンタービレ最終楽章」や 「日本テレビ系金曜ロード SHOW! 」「ルパン三世 グッバイ・パートナー」 など、映画、ドラマ、アニメ、CM、舞台等様々な音楽シーンで活躍する川田健太郎氏を起用することが決まりました。
竹本泰蔵氏は、名古屋フィルハーモニー交響楽団で活躍しましたが、最近は映像を伴うコンサートを全国各地で展開し、この分野の第一人者として活躍しています。12月5日には、名古屋芸術大学アートスクエア(北名古屋市文化勤労会館)で、音楽体験型イベント「音楽の森」を開催しています。
これからは、生活を取り巻く全てのものや情報がデジタル化、データ化され、ICT技術やAIによるデータ処理が一般的になり、コロナウイルス感染拡大により経済活動やライフスタイルの転換が迫られることになります。芸術、舞台芸術、エンターテイメントの分野で公演、制作、展示が、施設の閉鎖、収容人数制限により 鑑賞や体験する市民や顧客の行動様式にも変化がでることでしょう。
映像と音の融合が進み、舞台で映像を映し、オーケストラなどによる生音楽演奏が、リアルな情景を実現し、新しい舞台が出現すると考えています。