― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2021年 6月号 「ゆめプラサロンコンサート」

3回目の緊急事態宣言が6月20日まで再延長され、引き続きホール施設の利用制限が継続されています。多くの公演が中止や延期となる中、6月12日に今年度1回目となるゆめプラサロンコンサートが実施されました。

昨年夏前に予定していたサロンコンサートが延期となりましたが、今年度はとりあえず実施することが出来ました。アコーディオン奏者のかとうかなこさんと、タンバリン奏者の田島 隆さんによる「アコーディオンの魔法使いとタンバリン博士 二人のビック・ショー~愉快 軽快 音楽のびっくり箱~」として楽器解説を交えた内容で、収容人数を半分に抑えた公演となりました。

公演に先立ち、武豊町内の小学校4校の4、5年生にアウトリーチ公演を実施しました。昨年のアウトリーチが中止になったため、今年度は5年生にも実施し、合計23公演をおこないました。演奏の二人には、クラス単位でアウトリーチを実施していただき感謝しています。

武豊町民会館では、比較的早く町内の小学校に芸術を届けるためアウトリーチ活動を積極的に行ってきました。運営はNPOたけとよが担い、地域における学校との連携で教育への効果や自治体の文化政策の役割への理解を深め、教育へのあらたな可能性を広げるものとなっています。

6月8日に急な演奏会の誘いがあり鑑賞をしてきました。名古屋ウイーンクラブの代表幹事から数日前に連絡があり、ウイーンフィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターであるフォルクハルト・シュトイデ氏のバイオリンリサイタルの招待でした。伴奏者は三輪 郁さんという豪華な組み合わせで芸術性の高い内容でした。
シュトイデ氏は5月17日に日本に入国し、2週間の隔離措置を経て日本国内で多くの公演を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の中、いくつかの公演が急遽中止となり、広島公演の前日である8日に名古屋で公演を行うことになりました。

急な公演で場所が心配されましたが、公益財団法人山田音楽財団の好意で、(株)ダイドーのロボット館8階ホールが会場となり、観客もよく知った20数人程度で開催することになりました。

急遽コンサートが実現したことに感激ですが、当日使用した楽器がストラディバリウスという紹介に驚き演奏に納得しました。そして会場はもともと50人も入れば満席となる広さであり、そこに半分の観客で鑑賞する贅沢なひと時を体験することが出来ました。