― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2023年 2月号 「武豊春の音楽祭2023のオープニング」

2月18日(土)武豊春の音楽祭2023が「知多半島から世界へ!進藤実優&名芸大フィル 華やかなるピアノコンチェルト」で開幕した。コロナ禍で、しばらくの間演奏会開催が一部制限されていたが、入場制限が緩和され通常のコンサートが可能になった。

最初は、オーケストラ演奏とピアノ協奏曲で、オープニングにふさわしい本格的なクラシック音楽公演が実現した。今回の公演は、指揮者の意向で通常の楽譜を使用せず、小編成用に編曲された楽譜を使用した。

3曲の演奏曲は作曲家、演奏家として活躍する英国人のイアン・ファリントンによる編曲版で、楽曲を通常より小編成用に編曲し、本質をそのままに室内楽的なアンサンブルに仕上げている。

当日の曲目では、オーケストラ編成が通常2管編成の60人前後となるが、今回は21人編成である。会場の広さに対応することや、コロナの影響で演奏者の密集を避けることが理由としてあげられる。

実際に演奏して、従来のオーケストラのような迫力は劣るものの、ピアノコンチェルトの演奏では、伴奏オーケストラの編成が少ないことにより、ピアノの全ての演奏を明確に聴くことができた。新しい発見があり観客の皆さんには概ね喜んでいただいたと考えている。

ゆめたろうプラザでは、毎回来場者に公演のアンケートをお願いしているが、今回は325人の入場者があり、55%の179人からアンケートの記入提出があった。その内の24%の78人からご意見の記入があった。初めての小編成オーケストラの演奏会で、来場者がどのような印象をもったのかとても気になっていた。

以下、アンケートの抜粋を紹介する。ピアノの進藤さんについて「まだ若いのに素晴らしい演奏でした」という記述が多くみられた。オーケストラについては「小型のオーケストラだとどんな感じかなと思いましたが、とても良かったです」「オーケストラも力強く、素晴らしかった」「名芸大フィルオーケストラも小規模ながら迫力があり素敵でした」「これだけの人数で、この迫力に驚きました。音も美しく一糸乱れぬ演奏でした」

 そして、印象としての記述は「少し変わったドボルザークの交響曲新世界が聴けて良かった」「日常生活から離れて、音楽の世界に浸っていました。こんな時間が持てて良かった」「他のシンフォニーも小編成になったらどうなるか気になります」と期待感が述べられていた。

 一部に「オーケストラの編成が小さく物足りなかった」という意見もあったが、「地元でこのような演奏を聴けて感激しました」「小編成で出来る大いなる試みを、竹本泰蔵指揮でゆめたろうでやってください」という建設的な意見もあった。

 音楽祭は3月19日まで公演が行われるので、引き続き来場いただくよう期待している。