― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

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2023年 3月号 「武豊春の音楽祭2023を終えて」

武豊春の音楽祭2023が、3月19日の「務川慧悟&進藤実優~2台ピアノの響演~」で全ての公演が終了した。2年ごとに音楽祭を開催し、10回目となる節目を迎えることができた。

今回は2月18日に「進藤実優&名芸フィル~華やかなるピアノコンチェルト~」で開幕し、ピアノに始まりピアノで終了した。実行委員会企画の6公演は、チケット販売以前から評判が良く、終了後の入場者アンケートも高い評価をいただいた。

コロナウイルス感染症が収束に向かう中、感染リスクの高い3年間公演に出かけることを躊躇していた方が、音楽祭を大変楽しみにしている様子が、会場の雰囲気からうかがうことができた。

音楽祭は6つの自主公演について、実行委員会で地域住民のニーズを集約し、魅力あふれる公演を実現した。ホールでの有料公演は、1団体を除き14団体が有料で公演を行い、今後ホールを借りて自主公演を計画するために良い機会となったと考えている。

オープンスペースでは14の無料コンサートがあり、それぞれの団体がコンパクトに親しみのある演奏を披露していた。そして、演奏だけでなく運営を含めて力量を高めている印象があった。

ソロあり、デュエットあり、そしてアンサンブルや団体による公演は、世代を超えて受け入れられる内容となっていたようだ。あらためて、地域に密着したホールとして、社会的使命の実現のため音楽祭が寄与してくれたと考えている。

コロナ禍の影響で、事業数が減少し観客動員も半減した中で、ようやく新年度から通常の運営が可能になったが、ホールの新たな課題が明確になってきたように感じている。地域の方と演奏者を結び付け、公演を実現するための支援が重要となると考えている。

ホールは、従来のように外部の個人・団体に施設を貸出すことから、地域のニーズを把握し需要のある事業の実現に向けて、演奏者と協同で取組むことが求められるようになっている。

演奏者は、事業の企画を立て、集客や運営にしっかり責任を持ち対応することが必要となっており。本来は演奏だけ担い、それ以外のことは人任せで活動していた演奏家が殆どだったが、それだけでは演奏の機会が増えるとは限らない。

地域ホールでは、ワンコインコンサートやランチタイムコンサートとして、若い演奏家に演奏の機会を設けているが、演奏家が積極的に企画に関与することにより、事業の継続性、演奏力の向上につながると考えている。

本館では、モーニングコンサートが成功例だが、さらに会館が活性化する事業の実現に向けて取組むことが望まれる。