― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2023年 6月号 「三井住友海上しらかわホール存続について」

6月15日中日新聞の朝刊に「しらかわホール」の存続を、名古屋ウイーン・クラブ(経済界を中心に120名の会員で2003年4月に名フィルを起点とする名古屋音楽への貢献を掲げ、世界で活躍する演奏家の最高の音楽を間近で楽しみ、音楽文化を育てるというコンセプトで立ち上がった音楽愛好家団体)と3大学が発起人に名を連ね署名活動という記事が掲載されていた。

しらかわホールは2024年2月末で閉館が決まっており、音楽愛好団体の名古屋ウイーン・クラブなどが、ホールを運営する三井住友海上火災保険に、存続を求める署名活動を近く始めるとしている。

名古屋市内の劇場ホール事情は、2008年に厚生年金会館、2010年に鶴舞勤労会館が相次いで閉館になり、1,000席を超える会場が少なくなり、1994年に開館したしらかわホールの存在感が重要になっていた。

この間、近隣市町村では、刈谷市総合文化センター、東海市芸術劇場、そして今年になってメニコンシアターAoiが開館したが、芸術文化団体がホールの確保に苦労していることに変わりない。

名古屋ウイーン・クラブと3大学の愛知県立芸術大学学長戸山俊樹氏、名古屋音楽大学学長佐藤恵子氏、名古屋芸術大学学長竹本義明は、しらかわホールの存続を望む会として、以下の要望内容で署名活動を始めた。

⑴しらかわホールの売却・建替えの見直しを強く要望します

⑵やむ負えず売却される場合、売却条件にホール存続(既設存続・建替・新設を問わず)

を付けることを強く要望します。

事務局は名古屋ウイーン・クラブとして、とりあえず3大学の学生に対し署名活動を始め、音楽演奏団体や個人の音楽家に署名を求める活動を広げる考えである。

最近は中電ホールの利用が増加しているが、しらかわホールと同様の収容人数を持つ名古屋市青少年文化センター(アートピア)や、名古屋市芸術創造センターの利用が増加すると考えられるが、しらかわホールが支持されていた音響について、いわゆるコンサート専用ホールと多目的という仕様の違いが明らかであり、満足のゆく効果が得られるかは疑問である。

また、今後、開館してから50年を迎える名古屋市民会館の建替えが予定されている。2027年開館予定となっているが、5年間は市民会館が設置していた施設に相当するホールが利用できない状況となる。

しらかわホールが存続されなければ、音楽演奏団体は多少交通の便は悪くなるが、近隣のホールを利用して活動を継続することになる。