― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2024年 7月号 「ゆめたろうプラザ開館20周年記念事業」

竹本義明

今月は、例年になく猛暑が続き、時折激しい雷雨に見舞われる日があった。ゆめたろうプラザでは、14日に武豊春の音楽祭のオープニングを飾るベートーベンの第九交響曲結団式があった。今日から公演まで20回の練習を重ね、本番を迎えることになる。

合唱団や指導者が地域で活躍する人材で組織され、まさに地域文化の向上に資する取り組みとなっている。第九交響曲は、通常の演奏会で演奏されることもあるが、地域や組織の周年事業などで演奏されることがある。

その場合は、第4楽章合唱付きのみの演奏となるが、今回は中部フィルハーモニー交響楽団により全楽章が演奏されるため、公演に対する期待が高まっているようだ。結団式では、演奏会に対する期待が十分感じられた。

20日には、ゆめたろうプラザ開館20周年事業として「サイエンスレクチャー2024」が行われた。「人工知能は天使か悪魔か 人類とAIの近未来」と題して、人工知能研究者の黒川伊保子氏が講演を行った。

現代社会では、AI人工知能という言葉を見たり聞いたりする機会が多くなっているが、講演では分かりやすくお話をしていただいた。ゆめたろうプラザでは、感性に訴える事業が多く、感性と人工知能との付き合い方を理解し、あらためて事業を楽しむことができると考えることができた。

ロビーには、現在までの20年間に開催したサイエンスレクチャーやハーモニー事業の記録を掲示した。来館の皆さんに記憶を掘り起こしていただき、本館の事業の特徴である「芸術と科学のハーモニー事業」を振り返っていただいた。

ゆめたろうプラザでは、開館以来「芸術と科学のハーモニー事業」を実施してきた。しかし当時の全国の文化ホールは鑑賞事業を実施するだけの機能を果たすだけであった。現在では生涯学習への対応が求められ、様々な事業を展開する施設が多くなっている。

あらためて、ゆめたろうプラザの社会的使命を考えると、様々な事業を通じて創造性を持った人材を育成することに貢献していると考えている。引き続き若い世代の事業参加を促し、将来の運営に希望が持てるよう取り組んでゆきたい。