2026年 3月号「裏方は表方」
籾山勝人
2月末に「世界劇場会議フォーラム2026㏌たけとよ」が、ゆめたろうプラザで2日間に渡り開催されました。

テーマは、劇場100年時代は来るのかPart3~劇場再生 ヒトとモノ~でした。人生100年時代と云われる昨今、100歳になられる人は珍しくなくなりました。建物はどうでしょう。コンクリート建築は60年の耐久で修繕を重ねながら長寿命化を計っていきます。古代ローマ時代にはローマンコンクリートなる耐久力のある建築材で2000年以上が経つ今も建造物として現存しています。
さて、劇場は舞台に立たれる表方やお客様を迎え受ける表方、そして、舞台を支える裏方や企画や制作をおこなう裏方など様々な役割を持った人たちで運営されています。
さらに樹木やお花を管理する裏方に毎日館内を清掃する裏方、設備をメンテナンスする裏方、チラシ・ポスターを作る裏方など普段は表に出ない人たちで支えられています。
2日間のフォーラムで多くの参加者から裏方の「清掃さん」が素晴らしいとの言葉をいただいた。聞けば、ゆめたろうプラザの「清掃さん」に笑顔で挨拶され気遣ってくれた応対に感動したとのことでした。
大型の施設、例えばデパートやショッピングセンター、ホテル、映画館、スポーツセンターなど、裏方の人はお客様と対面しないように気遣っています。反対に劇場は裏方も表方もなく、お客様が目の前にいれば、誰もが表方になり応対します。
以前、「東京ディズニーリゾートに学ぶHappinessマネジメント」ディズニーを知り尽くした男 安孫子薫さんのディズニーランドのホスピタリティの講演を聞きました。ディズニーランドでは様々な職種の中で清掃員の人気があり、清掃員のことを「カストーディアル」と呼ぶようですが、個性を活かした清掃手法とおもてなしでお客様からも喜ばれています。
お客様は「ゲスト」、ディズニーランドで働く人は「キャスト」と呼び、まさに誰もが表方の存在です。裏方、表方という言い方はもう古いのでしょうね。

ゆめプラ〝キャスト″は、裏も表もない人たちでゆめたろうプラザを支えています。
是非、ご来館ください。