― 芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」武豊町民会館 ―

ゆめたろうプラザ

芸術と科学のハーモニーを奏でる「創造の丘」

ゆめたろうプラザ

2026年 9月号「バブルな夜」

籾山勝人

地域に根差した劇場での演劇やコンサートは、どこか儚いものです。それは言い換えれば「夢」であり、限られた時間だけの特別な空間とも言えます。
その日限りの貴重な公演が終わり、幕が閉じれば、舞台は真っ新な状態へと戻される。そしてまた、次の「儚い」夢に向けて動き出す――それが劇場の日常です。

しかし、8月29日に行われたサマーフェス「ナイトバブル&シャボン玉ショー」は少し違いました。大空を舞う無数のシャボン玉は、本来なら儚く、刹那的で、泡沫(うたかた)のような存在です。それなのに、会場には儚さや切なさは微塵もありませんでした。大人も子どもも夢中でシャボン玉を追いかけ、笑顔が弾けていたからです。
舞い落ちるシャボン玉を指で弾くと、中から白い煙がふわりと漂います。武豊町という土地柄も手伝って、まるで竜宮城の「玉手箱」を開けたかのような演出でした。昼の部ではひまわりのような笑顔が会場を明るく満たし、夜の部では色とりどりのライトアップがシャボン玉を幻想的に彩っていました。

大道芸や多彩なマルシェも軒を連ね、「バブルな夜」の競演は大盛況のうちに幕を閉じました。心配された雨も、主催のボランティア団体『舞台芸術企画ゆめっぴ』の日頃の行いのおかげか、すべてが終わった後にポツリと一滴落ちてきただけ。雨でイベントが「儚く」消えてしまうこともなく、無事にやり遂げられたことに、深く胸をなで下ろしています。