2026年 8月号「熱狂の後は、」
籾山勝人
4年に1度のサッカーの祭典「サッカーワールドカップ2026」が幕を閉じました。 “無敵艦隊”と称されるスペインが、20年ぶりの栄光を手にしたことは記憶に新しいところです。
国を挙げての応援はサッカーに限らず、オリンピックや野球、ラグビーなど、世界規模のスポーツにおいて各国の国民が熱狂します。スポーツは競い合うことで高みを目指し、コンディションを整え、ソロであれチームであれ、本番の舞台に向けて日々の練習に励みます。
さて、音楽や演劇、舞踊などの舞台公演はどうでしょうか。本番に向けた日々の稽古は欠かせませんが、国民の多くが熱狂するかと言えば、スポーツには到底及びません。コアなファン層に支えられているのが現状でしょう。しかし、日常の中に溶け込んでいる「コト」は、スポーツよりも音楽・演劇・ダンスの方が多く、例えば音楽を聴かない日はなく、人との会話には戯言まじりに演劇性が含まれることもあります。洗濯物を干す老人の動作を「まるでコンテンポラリーダンスだ」と語った振付家もいました。
全国には約2,200館の公共文化施設があり、そのうち約1,300館が全国公立文化施設協会に加盟しています。そこでは、先の舞台公演が日本全国のどこかで行われています。劇場に足を運べば、熱狂する舞台公演に出会うこともあるでしょう。劇場に足を運べば、誰かと会話したくなる時もあるでしょう。劇場に足を運べば、知らない世界を垣間見ることもあるでしょう。劇場に足を運べば・・・・。
競うこともなく、争うこともなく、平穏な日々に少しだけ刺激を与えてくれる劇場で、「熱狂する特別な日」を見つけてみてはいかがでしょう。
以下、抜粋して例を挙げました。(8月事業)